一週間の間にAngular関連レポジトリへ取り込まれたコミットについて見ていきます。フレームワーク・ツールの利用者にあまり関係のないものは省略しています。
angular/angular
Commits: https://github.com/angular/angular/commits/main/?since=2025-03-06&until=2025-03-12
release: cut the v20.0.0-next.1
Angular v20.0.0-next.1がリリースされました。
fix(common): support equality function in httpResource
httpResource APIが他のSignals APIと同じように equal オプションを受け取れるようになりました。HTTPレスポンスから解決された値がSignalの値を変更させるかどうかの等値判定をカスタマイズできるようになります。
angular/angular-cli
Commits: https://github.com/angular/angular-cli/commits/main/?since=2025-03-06&until=2025-03-12
feat(@angular/build): integrate Chrome automatic workspace folders ·
Angular CLIの ng serve コマンドで実行される開発者サーバーがChrome DevToolsの試験的機能 “Automatic Workspace Folders” を利用できるようにする変更です。Chrome DevTools側でソースコードに加えた変更が自動的にAngular CLIで管理されるファイルにも反映されます。これまで手動でWorkspaceとローカルフォルダの紐づけ設定が必要でしたが、紐づけが自動化できるようになります。現在はChrome Canaryバージョンでのみ対応しています。
feat(@schematics/angular): use TypeScript module preserve option for new projects
ng new コマンドで作成されるプロジェクトのtsconfig設定が変更されました。module プロパティの値がデフォルトでpreserve となります。esbuildベースの新しいビルダーにおけるモジュール解決と一致しており、既存プロジェクトにおいても同じように変更することが推奨されそうです。また、この設定により"esModuleInterop": true や "moduleResolution": "bundler” 、”resolveJsonModule”: true などの明示的な指定も不要になります。
fix(@schematics/angular): generate component templates with a .ng.html file extension
ng generate コマンドで作成されるコンポーネントのHTMLファイル名末尾が foo.component.html から foo.component.ng.html に変更されます。この振る舞いは ngHtml オプションで無効化できます。この変更は1月に公開されたAngular Style Guideの改訂提案での決定事項に則ったものです。
angular/components
Commits: https://github.com/angular/components/commits/main/?since=2025-03-06&until=2025-03-12
v20.0に向けた非推奨APIの削除
過去のバージョンで非推奨APIとしてマークされていたものがv20.0での破壊的変更として削除されています。