積読になっていた日経BPの『スタッフエンジニア』にようやく目を通した。
部分的に読み飛ばしてしまったところもあり、いまいち刺さらなかった。初刷を買ったせいか、校正の甘いところが目について気が散ったというのも大いにある。
内容はすごく乱暴に総括すると「世渡り」に終始しているように感じた。実際、この本で呼ぶところの「スタッフプラスエンジニア」になって活躍するには「世渡り」が上手であることは求められると思うので、その点は特に異論があるわけではない。ただ、それはそうだとして読み物として面白いかどうかは別だと感じた。この本にはたくさんの具体的なアドバイスが書かれている。そのアドバイスがキャリアの大きな助けになる人もたくさんいるだろうとは思う。そういう悩みに直面してそうな人から相談を受けたらおすすめできると思うが、ソフトウェアエンジニアなら誰でも読むべき一冊ということではなさそうだ。