チームがどれだけ優れているかというレベルは、そのチームの目標にあらわれると考えてみる。
チームのレベルについて絶対的な評価基準を作るのは難しいが、チームが掲げる目標の経時的な推移から、相対的な変化の勾配を評価することはできる。
チームが現在の目標を容易に達成するようになり、より高度な目標を掲げられたら、勾配は上昇する。そのチームはレベルアップしているといえる。
同じ程度の目標を達成しつづけることに甘んじているチームは、勾配が水平に近づく。いわゆるコンフォートゾーンに留まっており、停滞したチームだといえる。
チームが少しずつ身の丈に合わせて目標を引き上げられているかどうか、これはチームが成長しているかどうかを見るバロメータになる。
チームの状態を評価するときには、いまの目標の達成度合いだけでなく、目標の勾配にも関心を向けてみるとよい。また、チームのレベルを上げたいと思っているときには、現在の目標はどのレベルで、次の目標をどれくらい引き上げたいかということから設計するとよい。その目標から逆算してスキルアップや仕組み化などいろいろなHowが生まれてくる。
当たり前のことしか言ってないが、要するに「チームの能力」などという見えない内部パラメータを見ようとするのをやめて、「チームが掲げている目標」という見えるステータスを見ようということだ。