Claude Codeなどを使ってAgentic Codingをしていると、けっこうな頻度で「バカじゃないのか」とイライラすることがある。しかし怒ったところで相手は機械なのでしょうがない。トークンの無駄だ。そうして、既存のコードベースがそもそもよくないとか、ガードレールが十分じゃなかったとか、コンテキストが不十分だったとか、使う側のせいにして感情を飲み込むことになる。
しかし、イライラするものはイライラするのだ。人間が人間らしく仕事をするうえで感情は大事にしたほうがいい。怒りをなかったことにして飲み込み続けていたら疲れてしまう。
というわけで最近やっているのは、ちゃんとAIエージェントに対して怒りを表明しつつ、それが無駄にならないよう建設的に活用するための「セッションふりかえり」だ。
このプロンプトはよくできているかどうかはまだよくわからずしょっちゅう更新しているが、やることははっきりしている。セッションの内容を分析させ、自己評価させ、将来の作業クオリティを高めるための改善点を提案させる。つまり、ふりかえりをやって、ネクストアクションとしてCLAUDE.md
を改訂させている。これをClaude Codeのカスタムコマンドとして、セッションを終える前に実行できるようにしてある。
このふりかえりにおける観点には、ユーザーの要求を効率よく達成できたかどうかだけでなく、ユーザー満足度も含まれている。チャットのやり取りからユーザーの感情を分析し、どうすれば満足度を高められるかを考えさせている。これによってちゃんとAIエージェントに対して怒りを表明することにインセンティブが生まれる。要はこちらから仕事ぶりに対して細かなフィードバックを返してあげようということである。フィードバックなくして改善なし。
生まれてしまうイライラはちゃんと発散し、健やかに人間らしくコーディングを楽しもう。